必殺 ホーム リノベイター 03

20年積み重ねたスキルを活し、住まいの不具合にピンポイントでアプローチ。ライフスタイルが一撃で変化してしまう手助けをさせて頂きます。

ホームリノベーター 切っ掛け3

昼休みを終えて住宅街に向かうと、
地面が真っ白い雹で埋め尽くされた
状態。

 

そんな大量な雹は今までの人生で
見たことも無かったし、

 

ここから4分と走らない距離にある
事務所兼作業場で降った量の比較
にならない量。

 

街路樹や花などの『葉』は1枚も
残っておらず、カーポートの屋根
は粉々で、窓も所々で割れた家も
あるみたい。

 

地面からは蒸気が沸き立ち、削ぎ
落とされた葉が排水溝のグレーチ
ング(集水口)を塞ぎ、路駐の
スポーツカーが水没している。

 

5月の下旬と言うのは『春から夏』
を感じさせる季節ですが、

 

今のこの光景は緑が削ぎ落とされた、
まるで『冬』の風景です。


この日はフェンスの設置をしていて、
午前中は柱をモルタルで固定していた
のですが、

 

柱は倒れモルタルの表面はボコボコで
ドロドロ

 

隣の空き地に蔓延って(はびこって)
いた雑草の葉は全て消失

 

茎だけが針の様にピンと立っていま
した。

 

普段は閑散とした住宅街ですが、
雹の騒ぎが収まると、叩かれて散乱
した『色々な破片』を掃除したり、
立ち話しをしている近隣の人々。

 

そのタイミングで近所の常連宅に
顔を出せば…

 

翌日からバリバリの破けたビニール
トタンの屋根の張り替えと

ボコボコに穴が空いた雨樋の交換を
およそ1年間続けて行く事になります。


この

『1つの工事(板金工事の要素)を継続』
していった1年が牛龍にとって大きな
出来事となりました。

 

「だけど、スネ雄さんは左官業を4年
してたんじゃないの?」

確かに、4年間『1つの事を継続』
はしていましたが、

準備や後片付けなどがメンイで
鏝を持った時期は1年未満。

 

スポーツに例えるなら、
『試合のメンバーに選考されて
ベンチに座っていた』のと
同じです。

 

試合に出場して経験を積まなければ
スキルアップはしません。

 

これが

職人としての『初の実戦経験』の
場となりました。

 

最初の3ヵ月はビニールトタンの
張り替えが中心

 

徐々に雨樋の一部交換や掛け替え
に移行していきます。

 

毎日同じ事を繰り返し行えば、作業
工程が身につき、余裕が生まれ、
細部にも目がいくようになります。