必殺 ホーム リノベイター 03

20年積み重ねたスキルを活し、住まいの不具合にピンポイントでアプローチ。ライフスタイルが一撃で変化してしまう手助けをさせて頂きます。

実戦向きセルフビルド必須アイテム13

糸の使い方をマスターすれば6万円相当の
レーザーレベルと同じ事が出来ると、お話
しました。

生垣の天端を揃えて切るのに使ったり(牛龍
は使いませんが)、勿論、ブロック積みやタ
イル貼りなどでは必需品です。

トタンや瓦の屋根の鼻先を揃える時も使い
ます。

フェンスの柱を立てる時や、カーポート等の
組み立て作業でも、傾きや通りを調整するの
にも活躍します。

前回、チラッと紹介した墨壺(すみつぼ)も
長さのある物や場所に線を書く(線を着け
ると言った方がいい)のに役立ちます。


ここまで、ノコギリ、ハンマー、スケール、
差し金、水平器と地味な道具のオンパレード。

水糸の紹介時にレーザーレベルなんて、派手な
電動工具が飛び込んできて、ビックリされた方
もいるのでは?

ウチのプレイスタイルは、『広く浅く』なの
で、手持ちの戦力(工具)で何処までイケるのか
?を1番に考えます。

DIY好きのあなたに1番近い、見本となれ
そうなプレイスタイルかもしれません。

使用頻度の少ない電動工具は持たない様にして
いるし、先代がケチなのもあって「コレ無いと
死ぬ」って言うまで

高額な電動工具は特に買わないし、買い替えも
しません。

ですが、

そんなウチが酷使してしまう電動工具類が4つ
程有るんです。

どれも重要な道具で、ウチの活動に欠く事の
出来ない道具なんです。

その中において使用頻度が1番高く、DIY
るにはもはや常識とさえ言われるのが、

そう、電動ドライバーです。

もはや、木工事では定番で、『釘<ネジ』

ハンマーの振えない場所や軟弱な下地でも、
電動ドライバーが有れば、ギュギュッと板同
士を固定出来ます。

以前、メルマガ内で電動ドライバーと手動
式ドライバーの使い分けのお話しでも登場
しました。

次回はその辺りも振り返りつつ、お話しを
進めていきます。

楽しみにして下さい。

実戦向きセルフビルド必須アイテム12

『糸って』と、今、鼻で笑ったあなた。

購読解除ボタンをポチッとする前に、もう
少しだけ話しを聞いて下さい。

何をするにせよ大切な事は『水平、垂直、
直角』だと語ってきました。

それこそ、人の背丈程度なら、水平器や差
し金をピシャっと当てれば、数ミリの傾き
やズレは一目瞭然(いちもくりょうぜん)で
分かります。

ところが、

数メートル数十メートルと距離がある場合は
どうでしょう?

例えば、生垣とかブロック、部屋の床を下地
から張り替える時などは簡単にはいきません。

では、どんな方法があるのか?

1番簡単なのは、6万円程度のレーザーレベ
ルを塀や部屋の中間地点に置きスイッチオ
ン。

レーザー光からの差額(どれだけ低いor 高い)
を見たら一発で…すいません。

先月の古民家リフォーム中、ホームインスペ
クションで床の傾斜を見る為に購入したレー
ザーレベル。

そいつを実戦で使用(まだ3回くらい)した
感動をシェアしたくて、つい自慢話しに
飛び火してしまいました。

不快に思った方申し訳ありません。

機械を使わずに同じ結果を求めるとすれば…

透明なチューブに水を通し『水位』によって
各ポイントに基準(GL)を設け、そこから糸を
伸ばしたり、

墨壺と呼ばれる糸に色(墨やチョーク)が付
着した物を、ビューンと引っ張り、バチっ
と弾いて『線』を書いたり。

ある位置(A)から糸を引っ張り、もう1箇所
(B)で糸を仮に固定したら

水平器を(Aに)当てて『水平』を保ちなが
ら、(Bの)糸を上下に移動して合わせる。

どれも文字だけの説明では難しいし、機械
を使用すれば一発で済む事なんですよね。

でも、逆に考えてみて下さい。

原始的と思われますが、水や水平器を利用
して『水糸を引っ張る』だけで、『6万円
相当の機械』と同じ事が出来る。

コレって凄い事だと思いませんか?

実戦向きセルフビルド必須アイテム11

これまでDIYでも使える道具10の中の
5つを紹介して来ました。

どうです?実は牛龍だけが知っている、
精密な機械や工具類が飛び出してくるん
じゃないかと、期待に胸躍らせた人が居
たんじゃないですか?

実際、紹介した道具(工具)があまりにも
ショボいので、購読を解除された方も数
名いましたけど…

兎に角

機械は正確で、作業スピードを上げてくれま
すが、高額だったり、1つの作業以外に使い
道が無かったりと欠点もあります。

本当は、DIYで使える道具は10とは言わ
ず、20でも27でもお勧めしたい道具類
は出てくるんですが…

DIYスキルアップの1番の近道は、今
ある道具で何を何処まで出来るのかを
知り、道具を手足のように使う事。

「道具なのに手足?意味が分からないんです
けど!」

では、別な言い方で表現すれば

「あったら便利かなぁ」で、購入する
のではなく、

「〇〇が無いと仕事(あなたの場合趣味で
すが)になんねぇよっ」て、落胆してしま
う感覚です。

牛龍アキラの場合、(内容にもよりますが)
今まで紹介した道具を忘れたとしたら、
その1日は終わってしまう

場合によっては、事務所に取りに戻るか、
近所のホームセンターで買うなど、作業に
支障を来たすレベルです。

そのくらい道具を使いこなせていれば見えて
来ます。

それがあなた本当に欲しい物です。

販売者の策略に引っ掛かり購入した道具では
なく、あなたが心の底から欲している道具が
見えて来るんです。

次回は糸にまつわるお話しです。

実戦向き セルフビルド必須アイテム10

何かを計測する行為は修理や修繕の
工事と縁が切れない。

障害物を避ける時や壁に何かを固定
する時など

具体例を挙げるなら、トイレにペー
パーホルダーを固定する場合、座っ
て用を足した後

紙に手を伸ばす辺りに、下地が存
在するのなら、たとえ1本でも2
本でも、ビスを効かせる行動を
とります。

外壁の窓の上にアルミフレームの
屋根(テラス)を取り付けする
場合も、

外壁の内側にある柱(間柱)がある
のかは貫尺法を元に調べて行くん
です。

後付けのテラスやベランダのネタ
掛けには事前に穴の開いてる物が
ありますが、

それは『ネジを留めたい間隔を
示す穴』であって、『下地を狙
って開いてる穴』とは違うんで
す。


さて、使える道具シリーズの
『メジャー』から

話が『貫尺法』の補足になっ
てしまいました。

では、ここで話をまとめましょう。


建物の設計は地域によって若干ズレ
はあるものの、1尺や1間など
貫尺法をベースに形成される事
が多い。

1尺=30.3cm、1間=181.8cm
などと考え方を理解すれば、
桟や柱も見つけ易い。

因みに…なんですが、アメリカの
建築物はフィートをベースに建て
られています。

フィートって『つま先から踵』
までの足の大きさを表記しているん
ですが、

1フィートってメートル法に換算
すると30.4cmなんですよね。

1尺とほぼ同じ。

コレって偶然ですかね?

ウチが『尺付きメジャー』を愛用
している理由は、馴染みの深いメ
ートル法を使いながら、尺貫法も
使えるからなんですよね。

もしかしたら、このメリットに
感動しているのは牛龍だけかも
しれませんが…

尺とcmを併用する事で長さを
感覚で理解出来る。

いちいち、cmを尺に変換する
必要が無くて、計算の得意な
牛龍アキラにとっては凄い道
具なのです。

実戦向き セルフビルド必須アイテム9

この「芯から181.8cm=1間」
と言う考えは、関東圏(地域)
では当たり前なんですが、

他の地域、特に関西圏(方面)
では少し勝手が違うのです。

ここで、畳の部屋を思い浮かべて
みて欲しい。

関東間(江戸間とか田舎間)と呼ば
れる和室は、『柱の芯』から1間
2間と測っていき、

1.5間×2間で6畳(帖)
2間×2間で8畳(帖)の
和室になります。

畳1枚の大きさで言うと176cm×
87.8cmに対し、関西間(京間)は
畳の大きさで言うと191cm×
95.5cmです。

木造建築の場合、主に使われる
柱の太さが3寸5分(10.5cm)
です。

数字に強い方は、何となく牛龍が
言いたい事が分かったんじゃない
んでしょうか?

関西間は関東間よりも、
『柱一本分の幅』
畳が大きい。

この理由は、室町時代武家屋敷
で板の間から畳を敷かれるように
なり、

16世紀(織田信長豊臣秀吉の頃)
末に、それまでバラバラな大きさ
だった畳を規格化してからと言わ
れています。

つまり、

畳の大きさ(畳割りと呼ばれる)を
基準に考えられている関西間は、
関東間に比べて若干広い。

柱の内側から内側の『空間』を
元に設計する京間と、

柱半分内側に入った『芯』で
設計される江戸間以外にも、

佐賀間、安芸間、中京間、団地間
などがあります。


2週続けての前置きが終わったと
ころで、牛龍がメルマガ読者の
あなたに何を伝えたいのかと言
うと、

建物の基本的な考え方を知れば、
探し物も見つけ易く、自分が間違
った方向に進んでも修正が容易に
出来るんだと言う事です。

実戦向き セルフビルド必須アイテム8

1寸が3.03cm
1尺=30.3cm
1間=1.818m

1寸が10集まると10寸(じゅ
っすん)=1尺(いっしゃく)

1尺が6集まると6尺(ろく
しゃく)=1間(いっけん)に

更に、

一寸(いっすん)より小さい
数値は、1分(いちぶ)=
3.03mm、

1厘(いちりん)=0.303mm
ですが、

メジャーには5分(1.515cm)と
5厘(1.515mm)で表記されて
います。

例えば、

一寸法師は身長3.03cmだった!?
し、6尺大男(ろくしゃくお
お男)は身長が181.1cmを
越える人を表す。

因みに、牛龍は身長が5尺
8寸2分5厘でしたが、

先日の健康診断で計測した時
は、5分も縮んでいました。

ここで牛龍が何が言いたいのか?

そうですね、あなたに馴染み深い
建材のベニア板(構造用合板)で
説明するなら…

ベニア板の大きさは91cm×182cm、
通称3×6板(サブロクバン)と
言います。

何故、1m×2mとかの『切りの良い
数値』じゃないんでしょう?

それは、

前回のメルマガで紹介した尺貫法で
作った、壁や床に合わせた大きさに
加工してあるからです。

縦4cm×横3cm程の垂木の長さが
360〜370cmなのも、

波板トタンが185cmとか、215cm
とか中途半端な数値なのも、

尺貫法の建物に合わせる為です。

この基準になる数値や考え方が、
製品の元になっている事を

『頭』ではなく『感覚』で
身に付けていれば、

あなたのDIYレベルが1つ上が
ったでしょう。

実戦向き セルフビルド必須アイテム7

スケールやメジャーは、長さを計測
する時に使う物の名称です。

メジャーとは、長さを測る為の目盛
りを振った帯状の計測器具の総称。

スケールはメジャーの別の呼び名の
事で、

コンベックスは、直立性(縦方向に
計測器具がピンと立ってると測り
易い)に優れた巻尺の事です。

どれも計測器具の先に『ツメ』が
あるので、その『ツメ』を測定し
たい箇所(物)に引っ掛けて使用
します。(一部抜粋)

市販されている物は2m〜7m
くらいの物を見かけます。

牛龍は5mくらいの(ウチの呼び
名は)メジャーが

屋根の張り替え
駐車スペースの平米数
材木の寸法を取る時も

1度に計測出来るから使い勝手は
良いのかな?

因みに

『尺付き』のメジャーを好んで使
っています。

それには理由がありまして…

建物を作る時の基準になる長さが
あるのを、あなたは知っています
か?

よく不動産屋さん絡みの広告や
チラシ等で、「何m2(平米)」以外
に「何畳or何帖分」とか平米数
だけでは無くて、

『畳(タタミ)の枚数』で部屋の
広さを表記してあるのを見かけた
事はありませんか?

コレは『尺貫法(しゃくかんほう)』
と言う日本古来の度量衡のもの
で、今も家作り(修繕も)の基本
になっています。